表現の階梯 目 次
A 表現・沈黙
1 プラトン ミメーシス論 ・・・・・・・・・・・ 3
2 ホフマンスタールの沈黙 ・・・・・・・・・・・ 33
3 ヴァレリィ「海辺の墓地」について ・・・・・・・ 52
B 写 真
1 バルト「明るい部屋」 ・・・・・・・・・・・・ 63
2 戦後写真史雑感 ・・・・・・・・・・・・・・ 79
3 細江英公について ・・・・・・・・・・・・・・ 98
4 奈良原一高について ・・・・・・・・・・・・・・・101
無国籍地 人間の土地 王国
C 映 画
映画について――「映画の神話学」 ・・・・・・・・・・ 109
1 フェリーニ「82/1」について ・・・・・・・・ ・ 114
2 ヴェンダース「ベルリン天使の詩」について ・・・・ 116
3 出目昌伸「天国の駅」について ・・・・・・・・・・ 120
D 舞 踏
ピナバウッシュ Pina Baush ・・・・・・・・・・ ・ 125
E 音 楽
1 希望のシンフォニー――佐村河内守「交響曲HIROSHIMA」133
2 冬の音楽――ケージ Winter Music ・・・・・・・・ 134
3 ショパンのチェロ・ソナタOP.65
あるいは ジャクリーヌ・デュ・プレ ・・・ 142
4 夢は・・・ ~藤圭子 ・・・・・・・・・・・ 148
5 ヒカル・・・ ~宇多田ヒカル ・・・・・・・・ 151
6 夢やぶれて I dream a dream ~華原朋美 ・ ・ 154
7 夢のあとに Aprés un revê ~中島朋子 ・・・ ・ 160
8 スターダスト・レヴュー「夢伝説」 ・・・・・・・・ 163
9 アカシアの雨がやむとき ~西田佐知子 ・・・・・・ 165
10 AKB48「ハート・エレキ」 ・・・・・・・・・・ 170
11 映画「シャイン」――ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」 171
12 I'll Remember April ――山下洋輔 ・・・・・・・ 174
13 原 博 ――無視された聴衆 ・・・・・・・・・ 176
<参考文献>
<あとがき> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ 191
<あとがき>
*前回の「ポップス論」は、現代のポップス音楽についての評論であったが、今回は少し領域を広げて文学(表現)、写真、映画、舞踏、音楽といった領域についての評論を集めてみた。ネット上に公表していたものや、以前書いていたものなどを集めた。
*考えてみれば、表現の領域は広く、素材も表現方法も多彩だ。人間がイメージの世界を様々に表現することで表現者も、享受者も互いに救われていくようなそんな美しさが広がっている。
世の中に芸術表現がなければ、ひとはどんなにか孤独で貧しい苦しみの中に沈潜せねばならないことだろう。
*こういった領域における随想は哲学論を書いているのとは違って肩肘張らずに書けることがとりえといったらいいだろうか。柔軟体操でもしているような感覚で、こころがときほぐされていくのが快い。
2013.11.1
徳永省三